京都競馬場に行った。
競馬の心得はゼロ。
駐車場から数分歩いて競馬場へ入る。
綺麗な芝生と、開けた観客席。なんか爽やかな感じだ。丁度レースが終わったみたいで、今注目らしい若い騎手が馬と一緒に近くまで来ていた。観客が群がる。
父が少し競馬をかじっているので、なんとなく説明を聞きながら記念にと挑戦。
京都8R、選び方は分からないので父が買った新聞を見て名前と人気とコメントのフィーリングで決めてみる。
ロトみたいな、選択問題の解答用紙みたいな小さい紙の数字を塗りつぶす。これちょっと楽しい。
それを機械に通して発券する。
200円ずつ。
出走前にアナウンスが入る。
2番は走らないらしい。払戻があると。
馬が走る。何かの競争を、1位になれと応援しながら見守るのは久しぶりな気がした。
想像以上にコースに勾配があって驚いた。馬はあんなに登ったり降ったりしてるんだ。
ゴール前の直線に入ると、観客が声をあげる。馬の名前とか騎手の名前を叫んでるんだろうか。その空気でなんだかテンションあがってくる。馬が目の前を駆けて、ゴールする。
着順は、7、3、6
惜しい。
なるほどこういう感じね。と、ちょっと楽しくなってくる。
せっかくだからもう1レース買うことに。
今度はパドックを見に行ってみる。
正直、馬には特に興味はなく、動物好きでもないので、見てもどうかなと思っていた。
が、悠々と目の前を歩く馬を見たらそんなこと思っていられない。かっこいい。
ツヤツヤの体に綺麗に揃ったたてがみ、尻尾は揃えていたり流していたり色々だ。白い馬もいる。体の大きさもさまざまだ。
そしてあのお尻の綺麗さはなんだ。質感はもちろん、筋肉がすごい。お尻から後ろ足にかけての隆々とした筋肉。美しくてかっこいい。
ここで馬を見た印象も踏まえて、あとはまた新聞を見て、次の予想を決めてみることにする。
筋肉がすごかった、とか、速そうだった、とかそういう決め方だ。
今度は100円ずつ。
買い方も変えてみる。全部なんとなく。
馬が走る。パドックで見てきたからか、さっきより感情が入る。がんばれ。
結果は11、2、9
またしても惜しい…。
そう簡単には行かないか。
ほとんど無知での挑戦だったので、こんなもんだろう。
と思いながら、あーあの時10か11か迷ってたのにーーー!!今度こそは!!と片鱗がみえている。のめり込まないようにせねば。
今日はここでお開き。
初心者ながらに競馬の楽しさに気付けた。
軍資金をしっかり用意できる生活を確保できるのなら、勉強して挑戦したいと思った。今の私は資金力に乏しいので、もう少し余裕ができるまでは100円ずつくらいで楽しんでみよう。
ゴール直前の歓声すごかったねと弟に言うと、あなただってめちゃめちゃ叫んでたよ。と言われる。思ってた以上にのめり込んでたみたい。
あの、一気に歓声があがる一体感を感じに、そして何より、あの美しいお尻の筋肉を拝みにまた競馬場に行きたいと思う。