生きてみたいって思いたいし、おいしいものはおいしい

どうでもいいことも言葉にしてみたら楽しいかも

東京

東京、当たり前だけど人口が多くて、人がいっぱい歩いていて、無数に人がいる。私は生き方が分からなくて情けなくて苦しくて消えたくて生きたくなくて、輝きがなくて希望がなくて、生きる意味が見つからなくて、そんなの、こんなに多くの人がいたら、埋もれるに決まってるじゃんと思って、私のもがいているのが大したことでは無いような気がした。

でもそれと同時に、その大したこと無さが、世界にとってどうでもいい人間であるとも思えてきて、バスの窓から眺める知らない人の群れを見て、"私"の必要性の無さを一瞬でも感じたのが恐ろしかった。

私は、この世界にとって極小の、僅かな、微かな、ほんの微々たる存在なんだと、人間多すぎてキモいなと、思った。世界は美しいとか、まだ言えないな、と思った。

なんでこんなにウジャウジャと、人が、駅へ向かって、電車に詰まって、家路を急いで、店に並んで、一つにまとまって、きもちわるい。それが普通なんだ。きもちわるいの中に私も居る。決まった時間に来る電車と、決まった時間に着くバスに乗って、家に帰る。それが普通。きもちわるい。今揺られているこのバスで、皆眠たそうで疲れてそうで静かなこのバスで、思い切り叫んで暴れ回って踊って歌ってやろうかと、そんなこと思ってみても絶対やらないのも、きもちわるい。

どうせ無数の人に埋もれて、どうせキモいなら、どうもがいたって、何やったって、世界にとっては大したことないんだろう。だったら暴れてやろーじゃねぇか、なんてロックを叫ぶ決意も無い。

ちっぽけな私のちっぽけな世界は、自由で、恐怖だ。

 

 

生きたい

生きたい