生きてみたいって思いたいし、おいしいものはおいしい

どうでもいいことも言葉にしてみたら楽しいかも

春とケンタッキー

てんとう虫がいて、春だ。ふきのとうの天ぷらを食べて、春だ。コブシの花が咲いて、春だ。新しく旅立つ人が輝いて見えて私は人生に滞っているのが悲しくて、春だ。

昨年の4月2日は、仕事がしんどくて酷く落ち込んでいた頃。話を聞いてくれた友人が、ケンタッキーのギフト券をくれて、仕事帰りにチキンを買って雨に濡れながら帰って、必死で食らいついた日だ。いつもは一個しか食べないのに、その日は一気に二個食べたんだ。美味しくて、頬張ることが嬉しくて、辛くて、仕事から逃げたくて、美味しくて、泣きながら食べた。

カルテットというドラマの台詞「泣きながらご飯食べたことある人は生きていけます」が印象に残っていてたまに思い出す。

泣きながら食べたご飯、いくつかある。食べることが大好きでおいしいものが大好きで、生き続けるには食べなくてはならなくて、生きるのが辛くて、それでもお腹は減るし、おいしいものはおいしくて、泣きながら頬張る。体においしいものが入っていく、生きるために、食べている。生きようとしてるんだな私。そう思うと感情がぐちゃぐちゃになって涙が出ちゃうんだ。

 

ケンタッキー、おいしい。

一年、経ったんだ。

 


www.youtube.com

「生きる為に飯をくれ 諦めない為にもっともっと飯をくれ」という歌詞が大好き