生きてみたいって思いたいし、おいしいものはおいしい

どうでもいいことも言葉にしてみたら楽しいかも

喫茶話

いつか行きたいと思っていた喫茶店へ行ってきた。お昼少し前の店は静かで、客は私ひとりだけだった。窓際に座ろうと向かうと、外に停めた愛車が眺められる席があったのでそこにした。コーヒーと、焼き卵とロースハムのサンドを注文した。店内は昭和歌謡が流れていて、ステンドグラスやシャンデリアがあって、年代を感じる雰囲気にワクワクした。夫婦で営んでいるらしいその喫茶店は、観光地へ向かう通りに面した、川沿いの、線路沿いの、自然の中にあった。川と山と愛車を眺めながら飲むコーヒーは風情に浸るホっとする美味しさだった。

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サンドイッチを食べ終えたころ、店の奥様が「一人旅ですか?」と私に話し掛けながら飴玉を3つくれた。ドライブの途中ですと答え、それほど遠くない場所から来ていると伝えた。そのあと、喫茶店で出会った面白いお客さんの話、お客さんが起こしたハプニングの話、テレビが取材に来た話、夫婦で海外へ旅行した話、ご近所付き合いの話、喫茶店で働き始めた時の話…話のネタが出てくる出てくる。しかもどれも面白くて話し方が楽しいから、相槌も楽しくなって、気付くと1時間半も話し込んでいた。イタリアとイギリスの旅写真、全部見た。「いっぱい喋っちゃってごめんね〜」と言いながら、昆布茶を出してくれた。なにもかも温かい。

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やっぱり私、喫茶店が好きだ。