生きてみたいって思いたいし、おいしいものはおいしい

どうでもいいことも言葉にしてみたら楽しいかも

狂気

映画「セッション」を観た。

何かに気狂いのようにのめり込んでみたいという欲があるくせに何も見つけられないまま平凡を生きてる。私が持てる、エネルギーを注ぎ込める、情熱みたいなものがあるとすればそれをぶつけることができる、他をおざなりにするのも惜しくないほど心を費やす時間を、生きてみたい。心が湧き立つ、震える、好きで好きで仕方がない、狂うほど努力を重ねられる「何か」を見てみたい感じてみたい。そんな寿命が縮むみたいな生き方も、穏やかに歳を重ねる生き方も、どちらも尊いけれど、どっちつかずの今の私にはその生き方に憧れることすらできない。ただ毎日、命を消化しながらぼんやり生きているだけ。「何か」って、なんだよな。だからずっとぼんやりなんだよな。

熱、みたいなものが欲しくなる映画だった。痛くて孤独で恐ろしく狂っていたけど。

周囲をねじ伏せてドラムが音を支配している、あの目、最高だったな。